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World of Concrete(ワールド・オブ・コンクリート)2019出展メーカー情報 ②

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SSI “ SURFACE SYSTEMS & INSTRUMENTS,INC. ”(エスエスアイ) ブース番号:ノースホール N1247 このメーカーは、地面の高低差を検出・計測する機械を製造・販売しているアメリカの企業です。 商品としていくつか種類がありますが、今回は「 Walking Profilers CS8850 Surf-Pro 」(ウォーキング プロフィラー CS8850 サーフプロ)をご紹介致します。 この商品は、簡単にいうとコンクリートなどで施工した床面の仕上げ具合を計測して、数値化、グラフ化するといった機械になります。 アメリカでは、施主様が床面の仕上げ精度を指定しますが、その仕上げ精度がアメリカで規定されている精度に仕上がっているか、計測してレポートしなくてはいけません。 それらは、 FF/FL といった“平面度”と“平坦度”を数値化した値を基に判定するのですが、それの計測が、とても簡単にできるのが、この「 Walking Profilers CS8850 Surf-Pro 」になります。 計測方法は、計測したい床面積の縦方向、横方向の長さを入力するだけです。 あとは、機械の指示に従って、指定されたラインを機械でなぞるように押し歩くだけになります。 すると機械が床面の高低差を1インチごとに 0.01mm 単位で計測し、計測が完了すると、自動でグラフ化、ビジュアル化して、レポートまで作成してくれます。 一方、日本ではこれら FF/FL といった基準では床面の仕上がりを測定せず、施工した床面全体を1mごとなどの升目ごとに基準値からの高低差を全て計測しなくてはなりません。 その計測方法は、オートレベルといった機器で1mもしくは3m間隔といった升目の測定点を、人力で二人がかりで計測し、その計測値を一つ一つ入力して全体の計測値をまとめているのが現状です。 この機械を使用すると、今まで二人で測定していた人数も一人で行う事ができ、計測後のレポートも簡単に作成できるようになるなど、メリットがたくさんありますが、上記のような日本の計測基準があるため、この機械をそのまま日本で使用しても、施主様が期待する升目ごとの数値を計測することができません。 しかし弊社は、弊

World of Concrete(ワールド・オブ・コンクリート)2019出展メーカー情報 ①

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LINE DRAGON (ラインドラゴン) ブース番号:セントラルホール  C6003 このメーカーは、生コンの打設を補助する機械を製造・販売しているアメリカの企業です。 Placer (プレーサー)と Dragger (ドラッガー)という2種類の機械があり、 Placer (プレーサー)は、生コンの打設ホースの先端、筒先の役目をする“打設機”で、 Dragger (ドラッガー)は打設ホースの中間を捌く、“中継機”になり、これらは無線で簡単に動かすことができます。   この機械は、ラインドラゴンの社長が考案した機械で、元々生コンの打設の仕事をしていた社長が、もっと楽に打設する事は出来ないかと、試行錯誤してできた機械です。 今まで筒先の作業に1人、ホースを捌く作業には、広範囲の現場では2~4人ほどが必要で、合計3~5人でしたが、これら LINEDRAGON の機械を使用すると、各機械1人ずつ、計2人で作業することができます。   打設作業を楽にするということは、省力化するということであり、これから問題になってくる「職人さんの高齢化」と、「若手人材不足」という問題を、解決してくれる機械になると考えています。 ただ、これら機械はアメリカの現場を基本にして設計されていますので、このまま日本の建築現場のデッキなどで使用するには、重量の問題が発生します。また、電波法の関係でアメリカの無線機をそのまま日本で使用することができません。 しかし弊社は、このメーカーと契約を結び、日本の某ゼネコン様と、某建機メーカー様と共同して、日本仕様の LINEDRAGON (ラインドラゴン)の Placer (プレーサー)と Dragger (ドラッガー)を完成することができました。 現在日本の現場で、試験運用をして最終検証を行っておりますが、問題なく稼働をしております。   World of Concrete (ワールド・オブ・コンクリート)では、 LINEDRAGON (ラインドラゴン)のブースに、日本仕様の機械も展示する予定ですので、是非、ご覧ください。   もちろん、機械のご購入ついては、弊社がお取次ぎをいたしますので、お気軽にお問合せください。   弊社では Worl

World of Concrete (ワールド・オブ・コンクリート) 視察レポート2

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 World of Concrete2018(ワールド・オブ・コンクリート)には、ブロンズロッド、シルバーロッドという屋外のセクションがあります。全米レンガ積み施工コンテストや、Tilt up brace(壁パネル垂直立上げ時のブレース仮固定)をいかに早く完成させるかのコンテストなど、本格的な観客席もあり、アメリカらしいエンターテインメント性の高いセクションになっていました。特にレンガ積みコンテストは、ワールド・オブ・コンクリートの一番の見世物と言えるほど人が集まり、連日賑わっておりました。   しかし、このコンテストを日本の施工品質での視点で観ておりますと、日本の職人は全米トップクラスの人に簡単に勝てるのではないかと思えるような施工品質でした。    是非、日本からもこのコンテストに参加して、米国を驚ろかせてみてはいかがでしょうか。   アメリカの建設市場は景気が良く、作業員1人あたりに支払う人件費も、今や1日5〜8万円となっています。  このようなアメリカの建設市場を体感する為にも、多くの日本からの参加者をお待ちしております。    メインの屋外会場セクションでは、主に建機が並べられています。室内会場セクションにも大型建機は展示されていますが、デモンストレーションは屋外のみです。  この屋外デモンストレーションでは、建機の操縦、使い方の紹介、操作体験など、ブースによって実施されていることは様々です。今回弊社にてお手伝いをさせていただきました米国建設市場及び展示会視察ツアーの参加者の皆様にも、建機を実際に操縦し、音や動きの確認などをされていました。  先ほども記載したとおり、米国建設市場における作業員の人件費は高価であるため、機械化施工が進み、今年も多くの建機が展示され、米国建設企業の皆様も多く体験されておりました。     建機以外にも、コンクリートに模様をつける商品を展示しているブースも屋外展示でありました。  この展示では、一日に計3回のデモンストレーションが行われており、私はデモンストレーションをしているところは見ることができませんでしたが、以下の写真のような模様が出来上がっていました。  他にも、真ん中の写真にあります、電動バイブレーターを装着したコンクリート敷均しトンボの体験型のデモンストレーションも、実際に施工しているところを見せるなど、各ブース

World of Concrete (ワールド・オブ・コンクリート 2018)ブース

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  今回、ワールド・オブ・コンクリート・2018に日本からJoy Laboratory社(以下Joy Labと記載) が参加され、遮蔽コンクリートを出展されました。正確には、遮蔽の性質を与えるための混和材です。混和材を混ぜることにより、通常のコンクリートに比べ、3倍の遮蔽性能が得られます。軍関連、医療関連でかなり価値をもたらす商品であると思います。特に病院のレントゲン室の壁などは、X線が漏れないよう分厚く作られています。この混和材を使ったコンクリートを使用すれば、今までの1/3の厚さになり、コストダウン、スペースの有効活用などにつながります。  今回、Joy Labのブースはノースホールの奥に位置していました。決して良い場所ではありませんでしたが、それでも足を止めて質問してくださる方が多くいらっしゃいました。質問してくださった方の多くが、「こんなの見たことない、これはなんだ?」といった質問から始まりました。まだ、発表したばかりの商品ですので、ほとんどの人が知らないはずです。これからどれほど広まるか、とても楽しみです。  ちなみに下記が今回のブースの様子です。写真に写っているのが、Joy Labの山下社長です。ブースには、基本的に弊社のアメリカ人スタッフが立ち接客します。  また、弊社はワールド・オブ・コンクリートのレップになりましたので、会期中に展示会側の担当者ともミーティングを持つことができました。ミーティングでは、Joy LabやTalexサングラスの今後の戦略について話し、既にに来年のブースの予約を済ませました。Talexは、実際に外で使ってもらうのが一番良いので外のブース、Joy Labは4コマ分に日本の企業を集めてAll JAPANとして参加する予定です。   World of Concrete 2019のご視察、ご出展、またAll JAPAN ブースにご興味がございましたら、お気軽に info@mcrossintl.com までお問い合わせください。

World of Concrete (ワールドオブコンクリート)2018 視察レポート1

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  World of Concrete(ワールド・オブ・コンクリート) 2018は、世界最大級のコンクリート展示会であり、ラスベガスで、2018年 1月23日から26日まで 開催されています。 まだ正確な数値は出ていませんが、主催者に話を伺うと、参加者・出展者ともに、昨年よりも増加している模様です(昨年:参加者 55 ,000 名、出展者1500社)。弊社経由で参加頂いた方も40名を超えました。この視察レポート1では、全体の概要を見ていきます。 この展示会は、ラスベガスコンベンションセンターの北館(ノースホール)、中央館(セントラルホール)、南館(サウスホール)と、外での大規模な展示(シルバーロットとブロンズロット)があります。 ノースホールでは、主に石材関連の機材や、プレキャストコンクリートと、コンクリートミキサ車が主に展示されていました。 コンクリートミキサー車は、かなり大型です。弊社では、いくつかアメリカ機材の取扱がありますが、日本の道路交通法のもとで利用するには規格の調整が必要となります。ただアメリカの企業と取引するだけではなかなかJIS規格にも合わせてくれません。 ブロックや、資材の展示もありました。 セントラルホールでは、大型のポンプ車・生コンクリート車なども室内に展示されております。半分はセンサー類や、小型の機械です。 ポンプ車や生コン車が建物のなかに展示されています。 大規模なものが好きなアメリカですが、弊社のお客様であるLINE DRAGONという会社の商品のように、小型の省人化、無人化を目的としたコンパクトな機械も人気があります。LINE DRAGONは、コンクリート打設用の小型機械です。リモコン操作で動き、エレベーターにも乗ることができるため、マンションなどの上層階でも簡単にコンクリートを打つことができます。 アメリカで、省人化が求められている理由としては、非常に高い人件費です。組合に加入し、建設を営むワーカーは日給4〜5万もあるようです。もちろん、組合によって仕事が配分されるため、毎日働けるわけではありませんが、非常に手厚い保護がなされています。その結果、こうした省人化の機器が発展しています。 サウスホール 入り口近くは、大きな展示スペースを獲得する常連の方が展示しています。そこで主に展示されているの

World of Concrete (ワールドオブコンクリート)2018 視察前日

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World of Concrete(ワールド・オブ・コンクリート) 2018は、ラスベガスで、2018年 1月23日から26日まで 開催されます。 毎年1月に開催され、出展者1,500社、来場者は55,000人、開催中には150以上ものセミナーが開催されている、コンクリート関連では世界最大の展示会です。 ラスベガスコンベンションセンターで、屋外と屋内の展示会上に分かれて開催されます。 明日より、ラスベガスの建設現場視察と展示内容についてレポートしていきます。 会場マップ。屋外エリアもある。 以下は、昨年(2017年)の様子です。 セントラルホール内に、巨大なミキサー車やコンクリートポンプ車が並びました。日本との規格の違いもあり、大型機器も沢山ありました。 アメリカのコンクリート業界は日本より遅れている部分もありますが、 人件費が高いため、省人化・無人化を目指す意欲が日本よりも大きいです。そのため、例えば、 少人化の建機も増えていました。 本年視察ツアーの内容: http://ustenjikai.blogspot.com/2017/11/world-of-concrete.html World of Concrete (ワールド・オブ・コンクリート)は、2018年1月23日~26日まで、ラスベガスコンベンションセンターで開催されます。2019年のご出展、ご視察にご興味のおありの方は、お気軽に、 info@mcrossintl.com までお問合せください。

科学技術とはいったい・・・

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今では当たり前のように使われ、疑う事すらしない科学技術とは、つまり何なのか? 今で我々が日常当然のように使っている科学技術は、西洋の学問体系であります。 ヨーロッパ―では科学技術の元は自然科学であり、その大元は哲学です。 イギリスでさえ、名門大学でも工学部は無く、最近までPhilosophyの一分化でした。 哲学のPhilosophyは、Philoは「愛する」でsophiaは「知」で、知を愛するという意味です。 簡単に言うと、何か不思議なことや解からないことを知るということです。 はじめに、紀元前384~322、アリストテレスが、世の中の解からないことを明確にしました。 「リンゴが大地に落ちるのは、大地と繋がっていたいから」 「転がっているボールが止まるのは、ボールが疲れたから」 というのが当時の哲学であり真理とされてきました。 計測や観測技術がなかった当時は、それが正しいことと判断され常識とされていました。 太陽もそうです。 太陽は無限にあり、平坦な大地を毎日、新しい太陽が東から生まれ西に消えていく。 地球を中心に太陽が回っている。 など変遷があったものの今から見ると正しいものではありませんでした。 そして、そのアリスト哲学は長い間信じられていましたが、ついに1548~1600年ジョルダーノ・ブルーノは、観測により太陽の周りを地球が回っていて、太陽は星だと発表しました。 そうしますと、キリスト教と密接に関わっている当時の哲学において、今まで正しかったのが間違っていたということは、受け入れられないものでした。 なぜなら、「太陽が星⇒天空の星」は太陽ということになってしまうからです。 これは当時ではとんでもない事になります。 なぜなら天空の星が全て太陽なら、一人しかいない神が無数に存在するという、日本では不思議でないことでも、当時のヨーロッパでは受け入れられないものでした。 そして、ジョルダーノ・ブルーノは火あぶりの刑となりました。 このとき、科学技術が進化しました。 観測技術を基に、万人が納得する数式などで証明しなければ、正しい事が伝えられない。 中途半端に発表すると、火あぶりの刑にさせられる・・・と。 そんな1600年代に、ハレーすい星がやってきました。 ハレーすい星は、当時は王の死の