ジェットコンクリート(ラピットコンクリート)について
ジェットコンクリート(ラピットコンクリート)について    まずは、ジェットコンクリートと普通セメントの違いから説明します。ジェットコンクリートのセメントは、普通セメントより活性化されたアルミン酸カルシウムにより、通常は28日間養生に必要な時間を、約3時間で20N/mm2以上の強度を出せるセメントです。そして、普通ポルトランドセメント同様に、長期間に渡って安定した強度増進が得られます。つまりジェットという名前の通り、硬化時間が数倍早く、強度も普通コンクリートと同様に出せる、これがジェットセメントです。   ジェットコンクリートのメリット       ブリーディング現象と言われる密度の異なるものを練り混ぜているコンクリートでは、重力の影響で分離します。この時、密度の少ない水や空気が上部に集まる現象の事ですが、ジェットコンクリートには空気量が少なく、それが原因の表面沈下が少ないのです。それと硬化時間が早いため施工(工事)に時間がかからない。   ジェットコンクリートのデメリット    硬化時間が早いというメリットの反面、扱いにくいというデメリットもあります。練り混ぜ後30分程で硬化現象が始まりとても、扱うのは大変です。   硬化調整剤      練り混ぜ後30分で硬化が始まっては打設、施工が容易ではありません。そこで、セッターという凝結遅延剤で硬化開始時間を調整します。これによって、現場状況や、打設量に合わせ硬化開始時間を調整していくのです。このセッター調整にはその現場の 気温・湿度・骨材の含水比 で毎回変わる為、すごく気を使います。     ---------------ジェットコンクリートの用途-------------        橋梁・伸縮装置    ・ 橋梁 ・・・・伸縮装置継手補修工事          床版打ち替え工事          床版増厚、拡幅に伴う間詰工事     ・ 道路 ・・・・舗装の打ち替え工事          各種埋設物の埋め戻し工事          マンホール周りの補修工事     ・ 鉄道 ・・・・踏切・枕木交換補修工事          スラブ版下充鎮・軌道下補強工事     ・ 空港 ・・・・プレキャスト版下充鎮工事     ・ 工場 ・・・・土間工事          機械基礎工事       など、時間をかけたくない現場...

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