World of Concrete (ワールド・オブ・コンクリート) 視察レポート2

 World of Concrete2018(ワールド・オブ・コンクリート)には、ブロンズロッド、シルバーロッドという屋外のセクションがあります。全米レンガ積み施工コンテストや、Tilt up brace(壁パネル垂直立上げ時のブレース仮固定)をいかに早く完成させるかのコンテストなど、本格的な観客席もあり、アメリカらしいエンターテインメント性の高いセクションになっていました。特にレンガ積みコンテストは、ワールド・オブ・コンクリートの一番の見世物と言えるほど人が集まり、連日賑わっておりました。
  しかし、このコンテストを日本の施工品質での視点で観ておりますと、日本の職人は全米トップクラスの人に簡単に勝てるのではないかと思えるような施工品質でした。
   是非、日本からもこのコンテストに参加して、米国を驚ろかせてみてはいかがでしょうか。
  アメリカの建設市場は景気が良く、作業員1人あたりに支払う人件費も、今や1日5〜8万円となっています。
 このようなアメリカの建設市場を体感する為にも、多くの日本からの参加者をお待ちしております。
 





 メインの屋外会場セクションでは、主に建機が並べられています。室内会場セクションにも大型建機は展示されていますが、デモンストレーションは屋外のみです。
 この屋外デモンストレーションでは、建機の操縦、使い方の紹介、操作体験など、ブースによって実施されていることは様々です。今回弊社にてお手伝いをさせていただきました米国建設市場及び展示会視察ツアーの参加者の皆様にも、建機を実際に操縦し、音や動きの確認などをされていました。
 先ほども記載したとおり、米国建設市場における作業員の人件費は高価であるため、機械化施工が進み、今年も多くの建機が展示され、米国建設企業の皆様も多く体験されておりました。






   建機以外にも、コンクリートに模様をつける商品を展示しているブースも屋外展示でありました。
 この展示では、一日に計3回のデモンストレーションが行われており、私はデモンストレーションをしているところは見ることができませんでしたが、以下の写真のような模様が出来上がっていました。
 他にも、真ん中の写真にあります、電動バイブレーターを装着したコンクリート敷均しトンボの体験型のデモンストレーションも、実際に施工しているところを見せるなど、各ブースで様々に工夫されたデモンストレーションが行われていました。


 もちろん屋外には、アメリカらしい巨大な建機も並べられており、タイヤだけで人間の身長を超えている建機がずらりと並べられておりました。
 あるブースでは、機械ではなく、竃でピザを焼き、焼きあがったピザを配っているブースもありました。
 屋外のセクションは祭りのように楽しみながら、実際に見て勉強ができるので、コンクリートや土木に詳しくなくても楽しめるセクションとなっております。




 ちなみに、レンガ積みコンテストの優勝者はトラックがもらえます。トラック以外にも賞金があるようで、全米から集まった職人の皆様は本気でした。
 どのコンテストかは明確に記憶しておりませんが、結果発表で1位と3位の差がレンガ3つ分、1位と2位の差がレンガ1つ分という発表がされており、僅差のコンテストが行われていたようです。
 もし、ワールド・オブ・コンクリートに参加されるのであれば、屋外コンテスト観戦日で一日使い、アメリカ建設市場の施工品質や能力を見て、アメリカ市場進出のイメージを想い描きながら、アメリカという巨大建設市場の一部を展示会で体感するのも良いかもしれません。

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