アメリカのコンクリート工場数

アメリカのコンクリート工場数
アメリカの国土は日本の国土の25倍程度の大きさになります。

そして、生コン工場の数は約6100工場あり、日本の工場数は約3400工場となります。
国土の大きさの割に、日米の工場数の差があまり感じられません。

他の項目で比較しますと、
人口:アメリカ3.2億人 日本1.2億人
名目GDP:アメリカ18,558 日本4,412(単位10億US㌦)

と国土、人口、GDPと比較しても、アメリカ生コン工場の数が適切かどうか判断できません。

やはり建設構造に使用する材料ですので、建設投資で比較します。
アメリカ8,570  日本5,497(億US㌦)

アメリカの生コン工場数 1.6倍
アメリカの建設投資 1.5倍

と当然ながら近い値となります。
米国も工場でコンクリートを練混ぜてから、打設まで90分と日本と変わらない為、人口が少なく工場の無い地域に対して、移動式コンクリートプラント等でカバーしているのでしょう。
セメンテック社が米国で移動式コンクリートプラントを3000台販売していることも納得できます。

そして当然ながら、各国建設投資の推移と、現状の工場数を考慮すると、不足している工場数も類推できるのだと考えます。

建設投資が伸びていて、不足している国や地域に対しては、国内企業の海外進出のチャンスだと考えます。
日米両国の工場数と建設投資の数値を基にすると、市場が成熟するまでの適切工場数が解かるからです。

日本のコンクリート品質は世界トップの品質管理ができていると思います。
これは品質において、国内の生コン工場の技術者や、建設現場で製造するプラント管理技術者が、世界トップクラスであると考えます。

他の製品でも同様で、製造における品質管理は日本がトップであります。
つまり、日本の市場で製品が販売できるということは、世界でそのまま通用するということです。

さらに東南アジアであれば、日本の高温多湿下でのコンクリートでも高度な品質にする技術は、さらに力を発揮する項目であると考えます。

フィリピンに調査に行ったときでも、これから建設投資が伸びるであろう予測されている地域は、中国企業の生コン工場が進出して、利益を出しているそうです。

この点においては、日本の企業がもっと進出しやすいような政府支援も必要とは思います。

我々にできることは、進出するために、今までのような固定式のプラントでは初期投資が多く必用ですので、小型で比較的安価な移動式コンクリートプラントを、日本の品質にもあうものにするという想いがあります。

国内企業の進出においても役立つような装置をこれからも多く見つけ、開発することが必用だとかんじております。


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